如月

描いてよ 君は君のまま

「ありがとう」の中に愛おしく芽生えた「ごめんなさい」

 

四月の春の香りが色褪せまいと残りつつ、

熱気を帯びた夏へと向かう風が頬を撫で始めた

そんな五月のとある一日。そして掛け替えのない一日。

 

2020年5月2日 ラウールくんが入所してピッタリ5年。

 

もうラウールくんのいない毎日を思い出せないけど、ラウールくんが私の中にいなかった五年前のその日、私は何をして何を思って生きてたんだろう。たぶん2015年5月2日はカレンダーの規則正しく並べられた数字の一つで、毎日良くも悪くも当然の顔してやってくる朝に「おはよう」の挨拶をして、「おやすみ」の言葉でそっと幕を閉じた。何の変哲もない、業務的な一日だったんじゃないかな。

 

その五年前の自分に「5年後その何気ない5月2日が特別愛しい1日になるよ」とコッソリ教えたくなるような、でもやっぱり内緒にしておきたいような。そんな気持ちになるね。

 

この大きなイベントに「おめでとう」を贈るべきなのか

それとも「ありがとう」を選ぶべきなのか。

時間をかけて頭を悩ませたけど私は欲張りなので両方を贈ります。

 

5年と言う大きな節目を迎えたことに対する「おめでとう」

そして5年間アイドルである自分を選び続けてくれた事への「ありがとう」

 

ラウールくんへ向けた「好き」の矢印は来月の誕生日に、じっくりとメモの中で何度も書き直したり言葉を付け足したりして、その日が来るのを今か今かと待ち望んでいる言葉たちをギュッとまとめて贈りたいので、今日はラウールくんに対する「ありがとう」への気持ちに焦点を当てて言葉を綴ります。

 

私が出会ったのは Snow Man の一員であるラウールくんで、それ以前のラウールくんの思い出の中をどこ探しても私の姿はありません。なんだか文字に起こしてしまうと途端に寂しくなる気もするけど、ラウールくんが愛され大切にされ守られ、その先で私もラウールくんに愛を贈る一粒になれたと思うと、それってとっても幸せな事だなあ…と思います。

 

私が知らない所でもラウールくんを取り巻く環境の主成分が「愛」で出来ていたこと、すごく嬉しい。

 

この5年の間に小さな事から人生規模の大きな事まで沢山の選択があって、その痕跡を辿れば、自分の中に生まれた感情に素直なラウールくんにとって、その選択が傷となったり、あの大きな体でも受け止め切れないような煩いや葛藤が刻み込まれていると思うと、アイドルであるラウールくんが好きな自分と、いつも幸せでいて欲しいと願うファンのエゴで立派な矛盾から出来上がった感情に掻き乱されてしまいます。

 

三者の私なんかが心配の2文字と直面するのに、ラウールくん自身が自分の選択と自分の人生に対する圧倒的な自信があるところ。本人の口から「乗り越えた今だから言える」と言っていたけど、その乗り越える強さを知っているところ。私の後ろ向きの感情を前に向かせてくれると言うか、ラウールくんが向く方を一緒に歩んで行けば、きっと大丈夫なんだろうなと思えるほどの信頼と安心、そしてそこにラウールくんから貰った「胸を張って俺を応援して」って言葉。ラウールくんを好きでいること、ラウールくんのファンであること、ラウールくんの味方でいること。私の選択まで全て認めてくれた気がしました。

 

私には私としての生活があって、その生活の余白にアイドルであるラウールくんがいることで、幸せがトッピングされていて、でもラウールくんにとってアイドルって人生そのもので。私は人生の一部を預けているのに対してラウールくんは人生そのものを預けてくれてる、ということ。

このお仕事をしていなかったら負うことのなかった心の傷や普遍的な幸せと引き換えにこの道を選び続けてくれているということ。

 

「好き」に盲目になると忘れてしまいそうだけど、この全部がラウールくんが与えてくれた宝物で、身の程知らずに当たり前に受け取って良いものじゃないと思っているので。好きと同じぐらいラウールくんに対する敬意と思いやりと大切に思う気持ちは心のポケットに常備しておかなきゃね!

 

ラウールくんの「幸せになる」って夢が、このお仕事をしているから叶えられたと言えるように、その夢に続く微力ながら痕跡の一つで居れますように。

「一生好き」なんて言葉は無責任なので贈るつもりはないけど、私の思い描く未来にラウールくんが居ること、とっても心強くて眩しいです。

 

5年目は途中からしか思い出を重ねて行けなかったので、6年目は思い出の1ページ目から一緒にめくって、その思い出に色を足していけること、そして来年のこの日、思い出でパンパンに詰まった一年を一緒に振り返れること。また楽しみが一つ増えちゃったなあ。

 

何気ない一日をラウールくんが好きって感情があるだけで、「今日も幸せだった!」に変えてくれてありがとう。毎回ラウールくんに今日初めて会ったかのようなドキドキと甘いトキメキを私に与えてくれてありがとう。嫌なことやモヤモヤに苛まれる日もラウールくんの明るさや前向きな思考で洗い流してくれてありがとう。ラウールくんを好きになって人や物に対して優しく接せる機会が増えました、私の心にいつも優しい風を吹かせてくれてありがとう。今日もありがとうを贈れる場所に居てくれてありがとう。

 

きっと私だけじゃない、止まらない「ありがとう」のシャワーにラウールくんが溺れていないか心配になってきちゃったね……

 

たくさん「ありがとう」を贈った後に

最後に一つだけ「ごめんなさい」もしておきます。

 

ラウールくん

ごめんなさい、今日もめっちゃめっちゃ好きです。